関東の主要駅前にはだいたいある、と言っても過言ではない「名代 富士そば」のホームページで「東京名物 コロッケそばを広めよう」という活動をしているの
をご存知でしょうか。
関東に住んでいる者からすると「ん?コロッケそばってどこにでもあるものではないの?」と思ってしまいそうなのですが。
調べてみると面白い事実がでてきました。
コロッケそばのルーツと言われているのは明治に開店、現在も営業を続けている東京・銀座の「そば所 よし田」というお店。
ここのコロッケはいわゆるコロッケではなく、鶏ひき肉と山芋を混ぜて揚げたもので、いわゆる「鶏しんじょ」のようなもの。
コロッケの原型が海外から伝わったのは1870年頃で当時は今で言うクリームコロッケのような「クロケット」という食べ物だったそうですが、乳製品を入れると原価が
高くなる、ということから後にじゃがいもを使ったコロッケが作られたよう(ちなみにコロッケの語源はこの「クロケット」から)。
でも当時はそれでも高価なものだったそうで、よし田の店主が先程の鶏肉を使ったレシピで作ったものを「コロッケ」としてそばに入れたものがはじまりだとか。
このコロッケならそばに溶けずに最後まで美味しく食べられるのかもしれません。
今では「コロッケそば」と言ったらカレー味、という店も出現しているようです(もっともお店の方に聞くとなぜカレー味に決まったか、など全くの謎だとか)。
その食べ方にも色々。
コロッケそばを頼んだのに別の皿に盛ってわざわざ別に食べる「別皿派」。
コロッケの両面を浸して食べる「天地返し派」や全部を溶かして食べる「ポタージュ食べ派」など、様々なネーミングも出現しているようです。
今はチェーン展開をする立ち食いそば屋さんも増えたためコロッケは全国区になったようですが、そもそもそばよりうどんを食する文化のある西の地方ではあまり知られ
ていないようです。元々は関東地方のローカルフードだったのですね。
ちなみに前出の「名代 富士そば」の売上№1商品は、当然「コロッケそば」・・・ではなく普通の「天ぷらそば」だそうです・・・
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